香り

 

 

 

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匂いが好き。目に見えないのにあるのがなおさら信じられるというか、目に見える耳に入る口にできるのに、最初から空っぽだったって言われるよりも、本当に確か。

 

この前できた花瓶って歌について、もう一度考えたかった。なんで作ったのか。何がどう、形にしない、言葉にしないまんまで、いられなかったのか。覗いたところで花瓶の中は空っぽかもしれんのにね。

 

音楽をデータとして、CDに焼いてノートにびっちりの文字をジャケットにして纏って、お金つけて買ってもらう意味は?

 

 

 

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煙が目の前でゆれてる。世界の中だったら これやさしいほうの何かだなと思う。それを見てるだけでもういいかってなる。

 

大切な匂いがあったはずが思い出せなくて、それで、それも、だから、だからこそ、良かった気もする。簡単に思い出したりなんかできないもので。

 

よかった。